2013年09月07日

Navy Working Uniform

こんばんは。
来月に投稿しようと思った記事を、結局投稿しちゃう系男子。
おふかりすです。



【本題】

今回は皆様にも馴染み深い(?)、Navy Working Uniform(NWU)についてまとめていきます。

Navy Working Uniform
VIRGINIA BEACH, Va. (March. 13, 2013)
photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Randy Savarese


正装・礼装・通常勤務服については今回は取り扱いません。
(こちらは僕の守備範囲外、ということでw)



【NWUとは?】

他の制服(勤務服など)が過度に汚されるようになるかもしれない場合、海上また陸上において着用します。
その名の通り、作業服に当たる位置づけです。
これは2010年7月に制定されました。
ちなみに、米海軍は2008年にデジタル式の迷彩を制作するというアナウンスを出しています。
海軍は4軍の中で独自迷彩の採用が一番遅れていました。
※2010年4月の写真にTypeⅠを着用する隊員を居るのを確認しています。テスト配備でしょうか。

NWUは50/50でナイロンと綿の混合生地を使用しています。
高い難燃性と高強度を実現しています。
このへんはさすが現用装備という感じですね。

拡張式寒冷地被服システム(ECWCS)に準じており
気候に応じて、フリースジャケット、パーカー等を着用します。

Navy Working Uniform
           (Type Ⅰ)                     (TypeⅡ)                    (TypeⅢ)

タイプ2とタイプ3の色味・迷彩パターンに見覚えのある方も多いと思います。
NWUは海兵隊のMARPATに基づいて、類似のデジタルパターンを使用しています。

船員と乗組員、また特殊部隊(Seals)はブルーパターン(Type1)に加えて、MARPATに改良を加えたデザートパターン(Type2)とウッドパターン(Type3)を使用します。
タイプ2とタイプ3は2010年1月から検討に入りました。
※実際の配備はもう少し後のようです。
  手元の画像では2012年3月にタイプ3が初出です。
  11年に配備開始、という記述をどこかで見た気がしますが・・・。

Navy Working Uniform

TypeⅠ
NWU制定前の作業服の代替といってよいでしょう。
青と灰色と黒の配色は、海軍の持つ設備、艦上で使われる塗料の色に近いものです。
2012年の時点で、軍事施設(訳し方が違うかもしれません。”艦上”と解釈しても良いかもしれません。)の外での着用も認可されています。

TypeⅡ
配色はMARPATよりも全体的に暗くなっています。

TypeⅢ
MARPATが茶色、黒、濃緑、クリーム色の計4色のドットに対して、
黒、濃淡のある緑2色、クリーム色の計4色を使用した配色となっています。
実際には採用されなかったMARPAT(ウッドランドデジタル)の初期開発案の採色でした。(海外版Wikipedia『MARPAT』より)


また、タイプ2・タイプ3に共通して、MARPATのドットパターンが水平方向への配置であったのに対して、NWUでは垂直配向となっています。
※タイプ1に関しては水平方向への配置です。

この2つの追加パターンは青とグレーと黒のドットから成るTypeⅠが、自然環境における迷彩効果を意味を持たなかったという事実を表します。



【なんか、NAVYのHPに上がる画像、Type3ばっかじゃね?】

そうです。
実際、TypeⅡは2枚しか確認してません・・・。
(同じ場面での2枚ですww)

これには理由があります。
海軍が開発したタイプ2パターンに対して、海兵隊のコンウェイ司令官を含む、海兵隊からの反発があったのです。
結果、NSW構成員がTYPE2を放出するまでの間は、海軍の地上要員はTYPE3に制限されることになりました。
(この期間のことをNAVADMIN 374-09というそうです。これについての発表文があるので、時間があれば読んでみたいです。)

何故、反発したのかというと、単純に色の見分けがつきにくいことでしょう。
タイプ3では違いがハッキリとわかりますので、こうした処置が取られたのでしょう。

==================
〈余談〉

この制限について、海外フォーラムの反応を見てみると・・・

- 最も重要なことは、タイプIIIを着用している水夫は長い不快な髪を持つでしょう!!

 こ れ は ひ ど い

==================

NSW向けのNWUは通常のものと少し仕様が違います。
タグの取り外しを可能とするベルクロが縫い付けられています。
通常、縫い付けの”U.S.NAVYタグとネームタグが取り外し式になっています。
また、”トライデント”を貼り付けるスペースもあります。
Navy Working Uniform





これで、NWUについての情報はおしまい・・・ではありません。

次回は、インシグニアの配置や種類についてみていこうと思います。




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Posted by すき焼きくん at 21:07│Comments(0)雑記
 
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